買うか迷ったとき、どう決める?後悔を減らすための5つの判断基準

選び方・比較

10万円以上するフットマッサージ機を買って、ほとんど使わなくなったことがあります。

一方で、

「あのとき買っておけばよかった」

と今でも思う時計やメガネもあります。

買って後悔することもある。

買わなくて後悔することもある。

では、私たちは何を基準に「買う・買わない」を決めればいいのでしょうか。

私はもともと優柔不断なところがあり、何かを選ぶこと自体にかなりエネルギーを使います。

なぜこんなに疲れるのだろう。

そう考えてみると、私にとって「選ぶ」という行為は、単に一つを手に取ることではないからなのだと思います。

何かを選ぶことは、それ以外の可能性を捨てることでもある。

特に高い買い物では、その感覚が強くなります。

高価な時計を買えば、旅行に使えたお金が減るかもしれない。

気に入った服を買えば、美味しいものを食べる機会を何度か諦めることになるかもしれない。

色違いで二つとも欲しくても、現実にはどちらか一つを選ばなければならないこともあります。

だから私は、「買う・買わない」を単純な損得だけでは決められません。

これまでの失敗や後悔を振り返りながら、今の自分なら何を考えるか。

5つの判断基準に整理してみました。

1.「本当に使っている自分」が想像できるか

以前、10万円以上するフットマッサージ機を買ったことがあります。

売り場で試したときは、とても気持ちがよく、高性能でした。

「これはいい」

と思い、その場ではかなり気に入って購入しました。

ところが、自宅に置いて使ってみると、一つ大きな問題がありました。

音と振動が思っていた以上に大きかったのです。

売り場には人がいて、話し声や周囲の商品など、いろいろな音があります。

その中で使っていたときには、まったく気になりませんでした。

でも、静かな自宅では違いました。

次第に音や振動が気になるようになり、いつの間にか使わなくなっていました。

性能が悪かったわけではありません。

むしろ、商品そのものはとても良かったと思います。

問題だったのは、

「試した環境」と「実際に使う環境」が違っていたこと。

今なら同じような商品を買う前に、

「静かな自宅で使っても気にならない音なのか」

を確認すると思います。

この経験から、商品を選ぶときは「その商品が良いか」だけでは足りないと思うようになりました。

大切なのは、

自分の生活の中で、本当に使い続けられるか。

です。

買う前に、

  • いつ使うのか
  • どこで使うのか
  • どのくらい使うのか
  • 生活の邪魔にならないか
  • 半年後も使っている姿を想像できるか

を考えてみる。

私の場合、買った後の生活が具体的に想像できるものほど、実際に買ったあとも使い続けているように思います。

2.その買い物のために「何を諦めるのか」

値段は、やっぱり大切です。

私は「値段なんて関係ない」とは思いません。

普通に生活している以上、使えるお金には限りがあります。

高いものを一つ買うことは、別の何かに使えたお金をそこへ使うことでもあります。

ただ、私はそれを細かく数字に置き換えるタイプではありません。

「これを買ったら旅行一回分」

と計算するより、

自分の中で、これにどれくらいの優先順位を与えたいのか

を考えます。

高くても欲しいものはある。

安くても必要ないものはある。

だから私にとって価格は重要な判断材料ではありますが、価格そのものが答えではありません。

「高いからやめる」

「安いから買う」

ではなく、

「自分は何を大切にしたくて、ここにお金を使うのか」

を考えてみる。

高価なものほど、商品そのものではなく、自分の優先順位を選んでいるのかもしれません。

3.「買わなかった後悔」も考えてみる

買い物について、

「迷ったら買うな」

という言葉を聞くことがあります。

たしかに、それで防げる失敗もあると思います。

でも私は、この言葉を絶対的なルールにはできません。

なぜなら、買わなかったことを後悔した経験もあるからです。

以前、カルティエの時計で、とても気に入ったものがありました。

かなり高価だったので、

「いつかお金を貯めたら買おう」

「もう少し成功したら、自分へのご褒美にしよう」

と思って、そのときは見送りました。

ところが、いつの間にか店頭から消え、ネットでも見かけなくなりました。

今では中古で探すしかありません。

トムフォードのメガネでも似た経験があります。

試着したとき、

「今まで見た中で一番自分に似合っているかもしれない」

と思うくらい気に入りました。

でも、価格を見てその場では諦めました。

あとになって、

「やっぱり欲しい」

と思い、いろいろな店舗を探しました。

しかし、まったく同じものには二度と出会えませんでした。

そのとき強く思ったのが、

せめて型番だけでも控えておけばよかった。

ということです。

良いものとの出会いには、一期一会のようなところがあります。

だから今なら、買わないとしても、

  • 型番を控える
  • 商品名をメモする
  • 写真を残す
  • 在庫状況を聞いてみる

くらいはします。

「今日は買わない」と「もう二度と選べない」は別の話です。

未来の自分がもう一度考えられるように、選択肢だけは残しておく。

それも一つの選び方だと思います。

4.価格や口コミとは別に「自分の基準」を持っているか

商品を選ぶとき、口コミやランキングも見ます。

もちろん参考にはします。

でも、それだけで決めることはありません。

人気だから自分に合うとは限らないからです。

私がもう一つ大切にしているのは、

「誰が、どんな思いで作ったものなのか」

という部分です。

作り手が何を大切にしているのか。

この商品を通じて、どんな世界をつくりたいのか。

その考えに自分が共感できるか。

これは細かな採点表で判断するというより、かなり感覚に近いものです。

でも振り返ってみると、そういうところまで含めて「いい」と思って選んだものは、長く大切にできていることが多いと感じます。

もちろん、情熱があれば商品の性能を見なくていいという意味ではありません。

価格も性能も使いやすさも大切です。

そのうえで、

数字では測れない部分にも、自分なりの判断軸を持っておく。

それが、情報や口コミが多すぎるときに、自分で選ぶための助けになると思っています。

5.その買い物は「どういう自分になりたいか」につながっているか

最後は、ここに戻ってくる気がします。

自分は、どうありたいのか。

物を選ぶとき、

「人からどう見られたいか」

という気持ちもあると思います。

時計や服、メガネなどは特にそうでしょう。

私は、それを悪いことだとは思いません。

ただ、人からどう見られるかだけで選んでしまうと、どこかで自分を見失う。

反対に、

「他人の目なんて一切関係ない」

とするのも、私には少し極端に感じます。

だから、

人からどう見られたいのか。
自分自身はどうありたいのか。

その二つのバランスを見るようにしています。

たとえば時計なら、

「成功した自分へのご褒美にしたい」

という意味があるかもしれません。

メガネなら、

「これをかけている自分が好きだ」

と思えることもある。

そう考えると、買い物は単に商品を選んでいるのではなく、

これからの自分を少し選んでいる

とも言えるのかもしれません。

私にとって「買ってよかった」と思えるものは、単に安く買えたものではありません。

使い続けていて、それが今の自分の暮らしや人生の一部になっているもの。

逆に、どれだけ高性能でも、どれだけ高価でも、使わなくなってしまえば、少し残念な買い物になります。

友人なら「買え」。でも読者なら「いったん買うな」

この記事を書きながら、自分でも少し面白いことに気づきました。

もし友人から、

「これ、買おうか迷ってるんだけど」

と相談されたら、私はかなりの確率で、

「買えば?」

と言うと思います。

でも、この記事を読んでいる人に同じ質問をされたら、

「迷っているなら、いったん買わなくてもいいんじゃない?」

と答えると思います。

正反対です。

なぜだろう。

考えてみると、これはたぶん距離の違いなのだと思います。

友人なら、その人が普段どんな人なのかをある程度知っています。

何にお金を使う人なのか。

どれくらい欲しがっているのか。

買ったあと後悔しそうなのか。

そんな背景を知っているから、

「そこまで欲しいなら、買ってみれば」

と背中を押せます。

でも、この記事を読んでいる人のことを私は知りません。

その商品が生活にどれだけ必要なのか。

その金額がどれくらい負担なのか。

本当に欲しいのか。

一時的な気持ちなのか。

何も分かりません。

だから、知らない相手に無責任に「買え」とは言えない。

一度立ち止まって、

「それでも自分は欲しいだろうか?」

と考えてみてほしいと思います。

友人への「買え」と、読者への「いったん買うな」。

一見逆のことを言っているようで、根っこにあるのは同じなのかもしれません。

他人の答えではなく、自分の答えで選んでほしい。

ということです。

買う前に、自分に聞いてみたい5つの質問

もし今、何かを買うか迷っているなら、私はこの5つを一度考えてみます。

  • 実際に使っている自分を具体的に想像できるか?
  • これを選ぶことで、何を諦めることになるか?
  • 買わなかった未来を想像したとき、後悔しそうか?
  • 価格や口コミ以外に、自分がこれを選ぶ理由があるか?
  • この買い物は「どういう自分になりたいか」につながっているか?

全部にきれいな答えが出なくてもいいと思います。

迷うこと自体が、その商品について考える時間でもあるからです。

後悔しない買い物より、納得できる買い物を

どんな判断基準を持っていても、買い物の後悔を完全になくすことはできないと思います。

買って失敗することもあります。

買わずに後悔することもあります。

「迷ったら買うな」が正解だった日もあれば、

「あのとき買っておけばよかった」

と思う日もあります。

だから私は、

後悔しない選択を当てようとするより、自分が納得できる選び方を持つこと

の方が大切なのではないかと思っています。

何が好きなのか。

何を大切にしたいのか。

何にならお金を使いたいのか。

人からどう見られたいのか。

そして、自分はどうありたいのか。

結局、買い物も自分を知ることなのかもしれません。

選んだものを振り返ると、その人が何を大切にしているのかが、少しだけ見えてくる気がします。

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